「科学技術コミュニケーター若手交流会」@本郷

(最終更新 2/21 12:00 さらに言及していただいたブログを追加。参加者の皆さん、mixiのコミュも是非!)
東大STITPの有志により企画された「科学技術コミュニケーター若手交流会」に参加してきました。
東大本郷キャンパスの山上会館での0次会(!)が17:30〜19:15と、チムニーでの1次会が19:30〜23:00のような形式。大阪からの参加者も含む、延べ40人〜50人ほどの参加があり、非常に活気のある会でした。
0次会では天プラの発表など、かなりすごい実践をされている方がおおく、非常に参考になりました。
また、1次会では色々なディスカッションやアイディア交換も行われていたようですし、これを機にまた新しいプロジェクトが生まれてくる予感がします。いろいろなお話しを聞かせていただいたみなさん、今後ともよろしくお願いします。
また、開催者の有志の方々、ありがとうございました。また開けると良いですね。←生化若手とか使っていただいても…(笑

0次会のログ

さて。そゆことで、こういう交流会は経験に課金するタイプのもの(名刺交換と顔合わせに意味があって、あとは公開情報)と思われるので、今回は参加できなかった方のために、何となく僕の備忘録をおいときます。抜けてる所もたくさんあるので、その点はご勘弁ください(気づいたら適宜補強します)。次回以降、もっともっと集まると良いですね。



0次会では、まず企画趣旨の説明、参加者の簡単な自己紹介の後、いろいろな取り組みをしている教育プログラム・団体・会社などが10分ずつの持ち時間でプレゼンテーションを行いました。

東京大学 科学技術インタープリター養成プログラム(STITP)
  • 発表者:加村啓一郎さん(東大院理生物;プログラム1期生)
  • 形式は1年半の副専攻形式。昨年10月から第1期。
  • 参加者は?  かなり広い研究科から1〜3人ずつ。修士:博士=8:6(?)。
  • どんな授業? カミオカンデの見学などの実習と、プログラムを代表する3人の先生にグループインタビュー など
  • 参加者による自主的な読書会。→すみだくんのブログ
  • 成果は?  インタビューはホームページにアップする予定。
早稲田大学大学院政治学研究科 科学技術ジャーナリスト養成プログラム(MAJESTY)
  • 発表者:田中幹人さん(MAJESTY助手)
  • 修士課程[修士政治学)]として設置。  
  • 略称はMAJESTY(Master of Arts program for Journalist Education in Science and TechnologY)
  • インタープリターは科学者から市民に、コミュニケーターは科学者と市民の間に立って相互に干渉していくような感じだが(?)、科学ジャーナリストは、科学を解釈して情報の目利きとして遠くから見て市民に伝える。技術ジャーナリストはライターより読者がプロのような状態で専門集団に情報を提供する。
  • 必要なスキル
    • 実践的スキル … 文章などのまとめ方
    • 批判的視点 … 多面的な問題のとらえ方
    • 自身の哲学 … 報告書のようにどっちつかずではなくて確立された視点
    • 科学的知識 … 広範な知識と得意な分野
    • 未来志向 … ふつう2年では技術は身に付かないので、今後向上していこうとする態度
  • 今度の4月から開始で来年度分の受講生は既に内定(来年度は年齢層高め、経験すごい)。
  • 教科書作る予定
  • 夏までにA Field Guide for Science Writers翻訳 …これかな?
  • ブログで活動報告、翌週に英語に翻訳
北海道大学 CoStep
  • やっぱり遠くてこの会への参加はできないとのこと。残念。


(ここまでは科学技術振興調整費のプログラム。ここからはサークル等。)

東工大 ScienceTechno
  • 発表者:藤田大悟さん(東工大院生命理工M1)
  • 東工大ScienceTechnoはサークル。(現在、院生10人、学部生10人ほど。)
  • 科学イベントにハマッタ人々。
  • 科学未来館を応援する。
  • 科学を共に楽しむ
    • 自分たちが楽しむ
    • 出来る限りオリジナルなもの
    • 楽しむだけでなく、学ぶものがある
  • 実践したもの
    • 未来館ボランティアイベント → 日程ページ
      • みらいCANのキッチン事情 …缶詰の作り方など
      • 未来館科学捜査1課
    • 公民館などでの実験教室
    • 耐震コンテスト
    • 今後もサイエンスカフェなど多数開催(詳細は上記サークルのページへ)
天プラ(天文学プラネタリウム
  • 発表者:平松正顕さん(東大院理天文D1)
  • 平松さんは「ゲリラ天体観測(街中で突然、望遠鏡で星を観察。バレンタイン@お台場など。)」も実行中。
  • 天プラの構成
  • 活動の原則
    • 新しい普及ルートを切り開く
    • おもしろい、あたらしい
    • 専門性
    • 学生にしかできない天文学
    • 学生だからこそ伝えられる天文学
    • やってて楽しい
  • 活動の種類
    • 交流活動(学生とプラネタリウム関係者などの)
    • 普及活動
    • 普及活動の普及活動
  • 実践
    • 天文タイピングゲーム「宇宙打ソラウチ」(Flashのタイピングゲーム)→ http://www.tenpla.net/game.html
    • ATP(Astronomical Toilet Paper) 天文トイレットペーパー。 15000個作って、既に9割弱売った。新聞掲載、Yahooニュース効果絶大。→ http://www.tenpla.net/atp/
    • ミタカ星空プロジェクト 子育て、教育支援、シニアNPOなどの地域NPOと連携して。
    • 天文教室 - 観望会 - 天プラ 教える人の再生産
    • カルタ

(ここからは会社。)

(有)リヴィールラボラトリ
  • 発表者:岡島礼奈さん(東大院理天文D1、会長)
  • Science + Entertainment = Happy(サイエンスを楽しく)
  • サイエンス・ロボティクス・ゲームズの3事業
  • サイエンス事業部のテーマ:基礎科学の価格破壊
  • GRAPE 6/重力多体問題を解くのが早いコンピュータをつかって、プラズマや流体に応用。
  • PodCastig バイオのからさわぎ → 社長ブログに掲載
  • ゲーム事業。儲けてる。:社会科で織田信長より「信長の野望
  • 株式会社化の予定。

その後、各取り組みの短い紹介。

お茶の水女子大学 サイエンスコミュニケーション能力養成プログラム
  • 就職先に困らない(?)教員養成
大阪大学コミュニケーションデザインセンター 科学技術コミュニケーションデザイン・プロジェクト
  • 減災、臨床などの分野も
  • 専門家にプラスα
NPOサイコム サイエンスライティング講座
  • 来月発表会
NPO数理の翼
NPOサイエンス・ステーション
(株)リバネス
  • バイオ教育、実験教育。
  • アストロバイオロジー教室
関連ブログ(順次追記。)

(開催予告しているブログ)


(参加者の感想の書かれているブログ)
 当日の雰囲気が語られています。このブログもご紹介いただきありがとうございます!


(この会に言及しているブログ)

関連リンク


 

*1:0次会のタイムキーパー。w