私たちだけが選べるという感覚


何日か前に生命科学系某組織のの各種開票作業をしていた。

まず終わったのが今年の参加者がどこでその集まりを見つけたかという調査である。
今年の参加者で多かったのは
・口コミ
・2度目以上の参加
・スタッフ
・mlの中でも、mlにあわせて掲載情報を減らしたもの(しかも一押しを記載した)
であった。
全ての情報を載せたようなメールを送信したmlの中にも、生命科学の同じような層を含むものが存在するはずだが、それを「知ったきっかけ」にあげている人はいなかった。(宣伝効果はなかった。)
また、今年度は旧スタッフ加入しているmlであまり会話がなされてなかったのだが、旧スタッフの参加者が激減した。(これは旧スタッフの多い派生団体の会議が開催されなかったことも影響しているのだろう。)

メールの送り方や情報発信の仕方が、かなりの大きな宣伝効果の違いをもたらしたのだ。大衆向けに発せられた情報であっても、自分に向けられているか、わたしたち限定の情報か、というのが本当に大きく結果を左右する。


で、話は飛躍するわけだけれども、コイズミさんは今回、うまい語り口をしているなぁ、と思った。
「議員のみなさんが反対するから、今回、国民の皆様にきいてみたいと思ったのです。郵政民営化に賛成ですか、反対ですか?」
国民という「私たち」限定であるというのである。これはすごい。この前までは民主もそういう言い方をしていたと思うのだけれど。突然の選挙でマーケティングがうまくいっていないのかもしれない。

そして、どんどん話は流れていくれども、
民主党は今年の6月に、竹中おじさんのマーケティング会社が「郵政民営化支持するのはIQ低い」などという報告書をだしていることをすっぱ抜いていた。
http://tetsu-chan.com/05-0622yuusei_rijikai2.pdf
http://tetsu-chan.com
そして、この報告書には「民主が勝つには、道路とか年金とか、これまでのカイカクひどかったぢゃんって言えばいい」って書いてある様な気がするけれど、いまいち今回の選挙で民主がそれをグリグリ主張したようには思えない。なんでだろ。

そもそも今回は争点自体をみんなで争っていたため、「郵政民営化」さえも具体的に伝達できていなかったように思える。研究室周りの会話では、郵政という言葉を知っているが、郵便と郵貯簡保が未来予測を異にしているというような基本認識さえ持っていないようであった。どうやら、そういう基本的な情報は各党がしっかり語らず、新聞とかNHKとか、旧来メディアだけが伝えたようなのである。ここらへんの層が今後厚くなることが必要なのであろう。

ネットで面白かった情報は総論情報は↓くらいか。
http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/200509040000/


そういえば、ネットで異色な情報として、上にも出てきたサイコムという団体が科学分野についてマニフェスト比較を出している。
http://scicom.jp/document/manifesto2005.html
ただ、これを見て分かるは、どちらかというと、自民は官僚が書いて、民主は政治家が書いていることと、公明は燃料電池会社と何か関係があるの?という位であった。

うーん。どうなるかねぇ。