一面記事に注目、でしょ?

毎度毎度でそろそろ飽きてきているけど、こういうのに慣れっこになっちゃいかんと思うわけで。

また一面記事が、現政権がどうにでもできる記事に変わった。

民主小沢党首誕生→沖縄普天間基地合意


安全より安心、実質よりコンプライアンス

道路は全部造って郵政公社を温存しても、カイカクのコイズミ劇場。


実態はどうであれ、どう見えるか、どう覚えてもらうかが今の世の中では重要。つまり、ホリエモン万歳ってことだ。
なにしろ80%の人は中身を見ていない。
たぶん50%以上の人が中身をそもそも評価できない。
コイズミだけじゃなくて、全てのニュースで言えることだ。
大抵の人は、専門家の意見や理路整然とした意見を求めているのではなくて、「専門家っぽい風貌の人」の意見を求めている。
ポイントは、本当の専門家があまりの荒唐無稽さに一瞬言葉を失うようにすること。
本当の専門家が「くだらない」と判断する(批判する価値さえない)言説を作り、専門家っぽい風貌の人が世に広める。
その後、本当の専門家が口を開きだす前に、「異論が出ないようなので私の意見は正しい」と高らかに宣言する。
反論には「後出しじゃんけんだ」とか「今までは私の主張でやってきて問題は出ていない」と言って、正当な反論を無効化する。
香山リカ「テレビの罠」で指摘されていたメソッドその2)

例えば、普通は「政権に都合の悪い記事を沢山報道させないために、記事の当日にたくさんニュースを用意しておく(しかも本決まりしても、そのために温存しておく)」などというくだらないことを現政権が本気でやるとは、陰謀説のようで公には口にしがたい。徐々にマスコミ人では知れ渡っても、一般の人に改まってきちんと伝える機会は生まれない。伝わった人は、そんなの気づくでしょ、と思う。でも、意識しないと確実に重要な記事が薄まって伝わる。

ニセ科学
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/nisekagaku/JPSmeeting_kikuchi.pdf
にしても、遺伝子組み換えとかの市民運動にしても、環境ホルモンだって、一般に広がったのはそういう仕組みだろう。なかなか実質的なところに差し戻す革命を起こすにはエネルギーがいりそうである。